安心の医療制度に関する調査

	主要各国における医療の経済的状況（満足度の高い国々＋日本）：1) :オーストリア

オーストリアの満足度ランキング

地域の医療における質と利便性 に対する満足度		国の医療制度に対する信頼度
満足度	順位	信頼度	順位
９３％	１位／３０カ国	８４％	６位／３０カ国

「Perceptions of Local and National Healthcare among OECD Countries」    surveys conducted in 2008 GALLUP POLLより

オーストリアのデータ・ピックアップ

ＧＤＰ	人口	高齢化率	ＧＤＰ／人口	人口／医師数	医療費 公的負担率
331,667 百万US$	833.6万人	17.2％	39,784US$	217.6人	77.5％

「OECD. StatExtracts」より２００８年データを引用

オーストリアの医療制度改革概況

年	内容
1888年	疾病金庫保険制度導入
1947年	国民の医療保険加入率（46年時点で2/3）の向上を目的に連邦社会保障制度導入
1978年	病院サービスコストの増大に歯止めをかけるため、コストを抑制する仕組みとなる、病院協働基金（KRAZAF）を創設
1997年	疾病別定額払い（LKF）を導入とともに、病院数＆ベッド数管理等医療費抑制を推進
2005年	医療サービスの管理を連邦政府中心から地方政府との協働体制に移行し、特に病院のサービス供給状況の開示度を高めた

オーストリアの医療費、税の推移

「OECD. StatExtracts」、「Global Health Expenditure Database」（WHO）より

※2001年、2002年の社会保険、所得税についてはデータベース上にデータ無し

・1984年より消費税20％（食料品など軽減税率10％）を維持 ・個人所得に対する社会保険料率は18.1％、所得税率は、15%前後で推移 ・医療費の抑制策を連邦政府、地方政府協働してコントロール ・最初にGP（一般開業医）に受診するのが通例 ・公費負担割合…一般医：75％　専門医：85％　病院：100％

・疾病別定額払い ・病院数＆ベッド数管理等医療費抑制 ・サービス内容管理強化　等により医療費をコントロールしている    という点が特徴として挙げられる