安心の医療制度に関する調査

	主要各国における医療の経済的状況（満足度の高い国々＋日本）：12) :ニュージーランド

ニュージーランドの満足度ランキング

地域の医療における質と利便性 に対する満足度		国の医療制度に対する信頼度
満足度	順位	信頼度	順位
８０％	１３位／３０カ国	６４％	１７位／３０カ国

「Perceptions of Local and National Healthcare among OECD Countries」    surveys conducted in 2008 GALLUP POLLより

ニュージーランドのデータ・ピックアップ

ＧＤＰ	人口	高齢化率	ＧＤＰ／人口	人口／医師数	医療費 公的負担率
124,478 百万US$	426.9万人	12.6％	29,077US$	406.8人	80.6％

「OECD. StatExtracts」より２００８年データを引用

ニュージーランドの医療制度改革概況

年	内容
1938年	社会保障法制定により、税を財源とする無料の医療サービス提供開始 GP（かかりつけ医）は独立した存在として残すこととなり、以降、出来高払いが継続
1983年	公私が混在した医療制度を改変すべく、地方政府内に地域医療のマネジメントを担う組織を組成
1993年	待機期間増、医療コスト増などの問題解決に向け制度改革を実施。一次・二次医療別となっていた補助金を統合し、地域内人口に基づいて予算化する制度に改変
2000年	人員削減、病棟の閉鎖など市場原理主義に陥った制度を改めるべく、病院の非営利化、地域医療母体を再編

ニュージーランドの医療費、税の推移

「OECD. StatExtracts」、「Global Health Expenditure Database」（WHO）より

・所得税率は2009年以降低下傾向、消費税は12.5％で推移 ・2000年以降、医療費対GDP比、一般歳出比ともに上昇傾向にある ・医療費財源は税金　国民健康保険：無 ・かかりつけ医診療費　約4,000円／回 ・紹介状持参で専門医　6,000円以上／回 ・公立病院での治療　無料

・地域内人口に基づいて医療費補助金を予算化している    という点が特徴として挙げられる