安心の医療制度に関する調査

	主要各国における医療の経済的状況（満足度の高い国々＋日本）：5) :オランダ

オランダの満足度ランキング

地域の医療における質と利便性 に対する満足度		国の医療制度に対する信頼度
満足度	順位	信頼度	順位
８９％	５位／３０カ国	７７％	９位／３０カ国

「Perceptions of Local and National Healthcare among OECD Countries」    surveys conducted in 2008 GALLUP POLLより

オランダのデータ・ピックアップ

ＧＤＰ	人口	高齢化率	ＧＤＰ／人口	人口／医師数	医療費 公的負担率
705,759 百万US$	1,644.5万人	14.9％	42,929US$	348.4人	74.7％

「OECD. StatExtracts」より２００８年データを引用

オランダの医療制度改革概況

年	内容
1941年	プライマリケアを通して、保険医療が受けられる制度制定
1973年	家庭医療の学会立ち上げ（家庭の存在価値確保） 政府：家庭になるための専門研修修了を義務付け全国の大学に家庭医療学講座を設置
1980年代	メディカル・リサーチ・カウンシル（医学研究機構）が、プライマリケアおよび家庭医療を研究領域の１つとする
2006年	医療保険改革：公的保険と民間保険を統合し、保険給付される医療の多くをプライマリケアを介したものとする

オランダの医療費、税の推移

「OECD. StatExtracts」、「Global Health Expenditure Database」（WHO）より

・2001年より消費税19%を維持 ・社会保険・所得税負担の割合としては、特に2006年の国民皆保険実現後、    社会保険料率が縮小しているものの、所得税率を上げ、    個人の負担全体としては、30%台前半を維持 ・病院医療の発展に家庭医自らが危機感を持ったことが、    かかりつけ医制度の基盤となっている

・保険給付される医療の多くをプライマリケアを介したものにする等の医療保険改革以降    医療費対ＧＤＰ比、一般歳出比が大幅にアップしている    という点が特徴として挙げられる。