安心の医療制度に関する調査

	主要各国における医療の経済的状況（満足度の高い国々＋日本）：6) :アイスランド

アイスランドの満足度ランキング

地域の医療における質と利便性 に対する満足度		国の医療制度に対する信頼度
満足度	順位	信頼度	順位
８８％	６位／３０カ国	８７％	３位／３０カ国

「Perceptions of Local and National Healthcare among OECD Countries」    surveys conducted in 2008 GALLUP POLLより

アイスランドのデータ・ピックアップ

ＧＤＰ	人口	高齢化率	ＧＤＰ／人口	人口／医師数	医療費 公的負担率
12,621 百万US$	31.9万人	11.5％	39,520US$	275.5人	83.5％

「OECD. StatExtracts」より２００８年データを引用

アイスランドの医療制度改革概況

年	内容
1936年	定められた収入額を下回る国民が加入できる健康保険制度を福祉の一環として導入
1972年	税金を財源とする健康保険制度に改変財源は国80％、地方20％拠出
1989年	国家社会保障局（SSSI）の管理下へ
1991年	ヘルスケアセンターと地方病院を国の管理下に置き、医療サービス全般ならびに支出を国がコントロールする仕組みとする
1990年代	病院、高齢者施設への支払いを利用日数に準じた費用体系から、固定化された予算制度へ変更
2000年	大規模病院を合併させるとともに、大学病院を国の保有とする

アイスランドの医療費、税の推移

「OECD. StatExtracts」、「Global Health Expenditure Database」（WHO）より

・2000年以降は、所得税25％前後、消費税24.5％で推移している ・医療費対GDP比は横ばい ・経済危機の2008年を除き、一般歳出比は2002年以降、なだらかに縮小している ・健康保険料を徴収せず、税金で医療費コストを賄う ・医療サービス全般にわたり、国によるコントロールを強化

・病院、高齢者施設への支払いを利用日数に準じた費用体系から、    固定化された予算制度へ変更する等の施策により、    医療費対ＧＤＰ比、一般歳出比を抑えている    という点が特徴として挙げられる