安心の医療制度に関する調査

	主要各国における医療の経済的状況（満足度の高い国々＋日本）：9) :イギリス

イギリスの満足度ランキング

地域の医療における質と利便性 に対する満足度		国の医療制度に対する信頼度
満足度	順位	信頼度	順位
８５％	９位／３０カ国	７３％	１３位／３０カ国

「Perceptions of Local and National Healthcare among OECD Countries」    surveys conducted in 2008 GALLUP POLLより

イギリスのデータ・ピックアップ

ＧＤＰ	人口	高齢化率	ＧＤＰ／人口	人口／医師数	医療費 公的負担率
2,260,520 百万US$	6,013.7万人	15.5％	36,817US$	381.5人	82.8％

「OECD. StatExtracts」より２００８年データを引用

イギリスの医療制度改革概況

年	内容
1948年	原則無料で医療サービスが受けられる国民医療制度導入
1980年代 〜1990年代	保守党政権下で、医療費効率化政策を推進した結果、医師不足や待機期間1年超などサービスの質低下が深刻化
2000年	ブレア労働党政権が医療支出を増額    ・向う10年間で100以上の病院を新設    ・医療職の人員増 などを改革プランに盛り込む
2004年	GP診療所の経営に企業の参入を認める

イギリスの医療費、税の推移

「OECD. StatExtracts」、「Global Health Expenditure Database」（WHO）より

・社会保険料率はほぼ横ばい ・所得税率は2008年以降若干低下 ・消費税は2009年を除き、17.5％で推移 ・2000年以降、医療費対GDP比は上昇傾向、一般歳出比はゆるやかな上昇傾向にある ・国民医療制度（NHS）の財源は、約8割が税金    残りが国民保険料、受益者負担、利息など ・民間病院を自由に利用したい者は民間医療保険に加入…全人口の約12％

・医療機関を増やすなどの改革により、地域医療に対する満足度は高い状況にあるが、    その分、医療費対ＧＤＰ比、一般歳出比は上昇している    という点が特徴として挙げられる